その昔、「霧につつまれたハリネズミ」というアニメーションの傑作がありましたが、今日の奥志賀は、まさにその舞台のようです。本日午後2時の気温は13℃。静まりかえった高原で、紅葉も静かに進んでいます。
高原の秋は深まり、いよいよ紅葉シーズンの到来です。まず、真っ先に紅葉が始まった白根山、渋峠をごらんください。(デジカメで撮ったせいか、赤が少々暗めですが、実際は燃えるようなナナカマドの赤です・・・・by カメラマン)
めっきり冷え込んでまいりました。朝晩は、気温が “一桁” になることも珍しくありません。ホテル前のゲレンデで、夏の訪れを告げたヤナギランも、花が終わり種をつけています。細い糸のような種は風に乗って飛び散り・・・・・・・・・いよいよ、本格的な秋です。
9月9日は「重陽の節句」。昨年に続き、新内節の人間国宝・新内仲三郎氏が、初秋の奥志賀に “幽玄なる時空” を具現。 ご来場のお客様は、大自然の中に奏で、詠い、舞う日本の伝統芸術に、しばし俗世を離れて至福の時を過ごされたことでしょう。
カヤノ平は、奥志賀から野沢温泉に向かう林道の途中にあります。“日本一美しいブナの原生林”とその奥の湿原(高山植物の宝庫)には遊歩道が整備されていて、大自然に包まれる至福を味わうことができます。下の写真は、原生林の入口付近の草原にて、当ホテルのスタッフが撮影したもの。この日は、「前川彰一と巡る 撮影の旅」のプログラムの一つである「カヤノ平での早朝撮影」が行われました。ご参加の皆様は前川先生のご指導のもと、早朝の高原の寒気(気温はおそらく“一桁”)の中で、シャッター・チャンスを待っていたのです。(3枚目の写真をごらんください)